心配しなくてもだいじょうぶ 死ぬまで生きる!ringonomiganarukiの日記

前向きな日もそうじゃない日も、何か一つ喜びを☆

二つの取っ手

小学生の時に何度も読んだ「すてきなケティ」(クーリッジ・作 山主敏子・文 ポプラ社)の中で、主人公のおてんばな女の子ケティが怪我をして、部屋でじっとしていなければいけない時に、お見舞いに来た憧れの従姉妹ヘレンから諭される場面。

この言葉がとても好きで、時々ふっと思い出す。

なんにでもいい面はあるのよ。

世の中のすべてのものごとには二つの取っ手がついているの。

知らなかった?一つはらくな取っ手、これを持てばものごとはらくに軽くあがるし、苦しい取っ手をにぎれば、手はいたくなるし、ものごとはらくにあがらないの。

この苦しい取っ手をにぎろうとするひとが、よくいるものなのです

 

 

もう20年以上前に読んだ本だけれど、時々思い出して読んでみたくなる。

そして、大人になっていろんな経験をしたからこそ、その言葉の意味が実感を伴って解る。

 

らくな取っ手を選ぶのは、自分の考え方次第なのかもしれない。

 必ず、二つの取っ手があるのならば。

 

今日食材の買い物をした帰り道、荷物が重くて「あー、しんどいなぁ」と眉間に皺を寄せながら思った。

そうではない。そうじゃなかった!

一人分ではなく、二人分だから重いんだということに気づくと、なんだか嬉しい気分になった。

母が入院していた時は、自分の分だけだから軽かったことを思い出したのだ。

今日は、うまい具合に「らくな取っ手」をつかめたのかもしれない。

 

全くの余談だが、この本、当時はジャケ買いだった(笑)

イラストがとてもかわいくて気に入ったので。子供の頃なんてそんなものです。

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すてきなケティ (ポプラ社文庫)

すてきなケティ (ポプラ社文庫)