コーヒーでいいよね?
正直、私は紅茶派なので、コーヒーが苦手。
大人になると、ありとあらゆる場面で「コーヒーでいいよね?」と言われることが多々ある。
ある時は、上司と喫茶店に入った時、ある時もまた違う上司とファミレスに入った時、
「コーヒーでいいよね?」と言われ
「いえ、私コーヒー飲むと胃が痛くなるので紅茶で!」
と言う勇気は私にはなかった。
その頃、アドラーの『嫌われる勇気』を読んでいたら言えたかもしれない。(読みたいと思って、まだ読んではいないのでその状況で役に立ったのかはわからないけれど…)
そして、ある時は弓を買いに行ったとき…。
この「弓を買いに行った時」が一番辛かった。
暑い時だったので、弓を制作しているご主人の奥様が出してくださったのがアイスコーヒー…しかも…ブラックだった。
せめて、シロップとコーヒーフレッシュがあれば、否、ぜいたくは言わずとも、シロップだけでも…
アイスコーヒーは量も多い。そして、お腹の弱い私には氷がゴロンゴロン入っているところも、眉間のしわが一つ増える点であった。
しかも、同行してくれた師範には「先生はこれがお好きでしたよね」とアップルジュースが出された。
…私にそちらを頂きたかった…と心の中で思った。
師範がおいしそうに、ストローでチューチューしているのを本気で恨めしく思いながらなるべく薄めてやろうと、カラコロ カラコロ カラカラカラと氷をかき混ぜアイスコーヒーを飲んだ。とある夏の日の思い出だ。
大人になったら、皆普通に「コーヒーぐらい飲める」というのが一般論なのだろうか?
今からでも、ブラックコーヒーを飲む練習をしたほうがいいのだろうか?
と、痛む胃を気にしながら考えていたら、なおさら胃が痛くなってきた気がする。
気を紛らわすために、ちょっと洗物でもしてこよう。