久しぶりに開いた国語辞典
月曜日に面接なので、履歴書を書くという作業に取り掛かった。
何枚か、学歴や職歴は書いてストックしてあるので、志望動機や、通勤時間などを埋めていく。
「立居振舞」と書こうとして「あれ?どうだっけ?」と思って辞典を引いた。
辞典を引くたびに父を思い出す。この辞典自体が父から譲り受けたもの。
ただの、古い国語辞典。
父は、何かを尋ねると教えてくれるのではなく「これで、調べなさい」と言う人だった。だからもちろん、漢字をおしえてくれるということはなく(とても良く知ってるくせに)辞書を渡された。
おかげさまで、私は辞書を引くという癖がついているが、母は「うちは、父ちゃんがなんでも教えてくれてたから、全然漢字覚えてない(笑)」と言う。
「自分で調べる」という作業を通すと、覚えやすくなる。と私は思っているのは、この母の言葉と自分の実体験から。
父は何でもがそうだった。
以前祖母の習っていた三味線をちょっと練習していたら弦が切れたことがあった。父も三味線を弾けたので、「これ弦がきれたんだけど…」と持っていったら、「替えの弦持ってきて張り替えたらいい」と、あっさり言う。
「やったことないんだけど…」と返すと、「今張っているものを見ながら、やってみなさい」と。
切れた弦をほどきながら、「ここを右にくぐらせて、こっちから下に出して…」と研究(?)しながら、張り替えた。
それを見て父が「ほら、教えなくてもできただろ?できると思った(笑)」と笑顔で言ってくれた。
母曰はく「教えるのが面倒だったんじゃない(笑)」らしいけれど、これも父の教育なんだと感じた。
自分で考えること、自分でどうにかしてみようとすること…それを教えたかったんだと思う。
そういえば、料理を母に教わっていた時に「どれくらい、塩入れたらいいの?」と聞いたら、ちょうど通りかかった父が「自分でそれくらい考えてやってみなさい!」と叱られた(苦笑)「怒らなくてもいいのに…」と思ったけれど、今考えれば「そうだよね。やってみて、失敗したら次に調整すればいいだけのことだもんね」と解る。
アルコール依存症の父の、飲んでいない時の「父親らしい」一面のお話でした。
そんな父、自分は「ねぇねぇ、これ何て読むんだっけ?」とか「これ、誰の絵だったっけ?」とかすぐ聞く人(苦笑)そのたびに「人には『自分で調べろ』って言う癖に」とちょっとだけ思っていた。もちろん言ったことはないけれど(苦笑)逆鱗に触れると怖いので。
そろそろ、偏頭痛予防体操をして、寝る用意をしましょう。
頭痛を予防・軽減する!自宅でできる頭痛体操とは | NHK健康チャンネル
こちらのサイトで紹介されている体操を約一か月続けていますが、だいぶ偏頭痛が減りました!
効果が出ると続けたくなります(笑)