心配しなくてもだいじょうぶ 死ぬまで生きる!ringonomiganarukiの日記

前向きな日もそうじゃない日も、何か一つ喜びを☆

本棚を見て思い出す言葉

あまりにも、スマホが打ちにくいので自分の部屋に来てみた。

室温13.5度…

相変わらずの寒さ。

よく、この部屋で何時間も受験勉強なんてできたなぁ…

若さだろうか(苦笑)なんてことも思う。

 

パソコンを置いてあるベンチチェストの横に本棚があるのだけど、

そこを見ているとちょと面白い。

「あ、この本は失恋した時に、大学の先生に話したら

『そういう時は、思いっきり浸りなさい。その時にしか読めない普段はクサイなぁと思う本とかあるから(苦笑)』と言われて読んだ本だっけ…」と思い出したり…

その時の本がこれ↓ 

さよならは恋の終わりではなく (角川文庫)

さよならは恋の終わりではなく (角川文庫)

 

 「この図鑑は父が小学生の時に、入院先から取り寄せてプレゼントしてくれたんだっけ」とか、古い日本文学全集は祖父(私が生まれた時には他界していたけど)の愛読書だったんだなぁとか、私も含めいろんな人のいろんな思いやドラマがあるんだなぁ…と。

 

父が他界して、父の古い手帳を見つけた。

その時に、図鑑のことを知った。

入院先だったんだ…私は小さかったから図鑑をもらったことは覚えていても

それが父の入院先の病院だったとは。

そして、手帳には薬の副作用か震えた字で「図鑑を誕生日プレゼントにした。りんごが喜ぶかなぁ。楽しみだ」と書かれていた。

別の日には「りんごは、今日も見舞いには来なかった。父親とは寂しいものだ」とも…。

父の病院は遠く、整形外科で大変な傷を負った人が多く

子ども心には怖かったのだ。顔が傷だらけとか、足を包帯でぐるぐる巻きとか…。

仕方ない。子供だもの。 

 

父がそういえば、こんなことを言っていた

「りんごちゃん、口と言うのは不思議なものだね。

 大きく開けてハーっとゆっくり息を吐いたら、冷たい手をあっためることもできる。

 口をすぼめて勢いよく息をフーッと吐いたら、熱い物を冷ますこともできる。

 言葉も同じだね。

 人を傷つける冷たい言葉じゃなくて、できれば、人を励ましたり支えたりする、あったかい言葉を使おうね。」

そんな話をチビの私にしてくれたことがある。

チビなりに理解した。

だから覚えている。

父は厳しかったけれど、「子供だから仕方ない」ではなく「子供でも話せば理解するものだ」という想いが強く、よく諭された。

 

それと、よく覚えているのは

「人が怒られたり、注意されている時にその人を『あーあ、怒られて(笑)』と笑って見ているようなことをしてはいけないよ。

その人と、りんごちゃんは同じことをしてしまったかもしれない。今からしてしまうかもしれない。自分のこととして、きちんと聞きなさい。そして気を付けなさい。」という話。 

いまだに、人が注意されていると聞き入ってしまう(自分の仕事をちゃんとしなさいよ!って話かもしれないけれど)

 

やっぱり、こうやって一人になると父のことを思い出す。

他界して思い出さない日はないんだけれど。

だいたい母と「あの時は大変だったよねー酔っぱらって〇〇まで迎えに行ってねー」とか「あの時は、寒いのに道路で寝てたよねー」とか笑い話だけれど(苦笑)

一人でいると、父の「名言」を思い出します。

なぜだか…。

そして、父に会いたくなる。

 

今日も読んでくださってありがとうございます☆